【遊技産業の視点 Weekly View】型式試験、「手探り」から正常化の年に

POKKA吉田
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 □ぱちんこジャーナリスト、LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 昨年は遊技機の規則が改正施行された年だが、その影響はぱちんこ、パチスロとで全然違うものとなった。

 新台販売台数減少のトレンドをもう何年も続けており、昨年もその例には漏れない。ぱちんこは概算で前年比5%ほどの減少となった。さらに言えば昨年の販売台数の多いぱちんこはその上位5傑を抜き出してもすべて旧規則経過措置機ばかりである。改正規則機の販売は伸び悩んでいる。

 深刻なのはパチスロの方だった。昨年の新台販売台数は概算で実に50%近く減少した。ぱちんことパチスロとは同じレベルの射幸性規制下にあり、昨年の規則改正でも同じように射幸性を抑制したという建前ではある。しかしここまで販売台数減少が激しいのだから、これは規則の規定や型式試験所管において、警察庁がぱちんこよりもパチスロを必要以上に厳格化したということになる、まさに官制不況だ。ただし、パチスロには明るい話もあって、昨年で一番販売台数が多かった機種は改正規則対応6号機の「HEY!鏡(大都技研)」だった。改正規則機の販売が伸び悩んだぱちんことは違い、型式試験に適合さえすれば販売台数が伸びることもパチスロはわかっている。

 型式試験は保通協が実施するが、その試験方法などを具体的に指示するのは警察庁である。警察庁に好意的に見た場合、昨年は改正規則施行の年だから、型式試験も新しくなり手探りの部分もあったということになり、その影響がぱちんことパチスロとで極端な差になったということは言える。

 ならば、今年はもう手探りの年「ではない」わけだ。警察庁はぱちんことパチスロとで型式試験所管などで必要以上の格差を生じさせてしまった昨年のことを反省し、今年は正常化するのが筋であろう。それが正常化できているかどうかは今年の新台販売台数推移である程度判明する。

 昨年、ぱちんこもパチスロも新台販売に苦戦したが、今年は型式試験の正常化が伴って善戦するだろうというのが私の想定である。

【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。