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JR東、自動運転の試験走行公開 山手線の最新車両使用 人材不足に備え

 JR東日本は7日未明、JR山手線の最新車両を使った自動運転試験を報道関係者に公開した。開発を進める「自動列車運転装置(ATO)」を搭載した試験車両が1周34.5キロの山手線を2周した。労働力人口の減少で将来的に運転士の確保は難しくなるとみられ、JR東は、2018年度から10年間の中期経営計画中に、運転士資格を持たない乗務員のみで列車を自動運行する「ドライバレス運行」を実現させたい考えだ。

 試験では、行き先表示を「試運転」にした最新車両E235系11両が午前1時50分に大崎駅を出発。走行速度パターンは1周目は通常ダイヤ通り、2周目は遅れが発生し、各駅間を10秒早く到着する設定で走行した。

 試験担当者による「3、2、1」のカウントに続き、運転士が発車前の指さし確認動作後に運転台のボタンを押すと、列車は自動で出発。その後は速度を変える際に動かすレバーを操作しなくても、車両は設定された速度になるまで加速と減速を繰り返し、駅に近づくと減速し始め、プラットホームでは乗降口に合わせて止まった。

 ただ、2周目の五反田駅で停止位置がわずかにずれ、次の目黒駅では駅手前で停車。このため運転士が手動で同駅の停止位置まで動かす場面もあった。

 試験では、運転士の前方に、速度や加速・減速の指示などの情報が浮かんでみえる「ヘッドアップディスプレー」のテストも行われた。

 JR東の得永諭一郎執行役員は試験終了後、速度のコントロールを重要視しているため、今後は「運転士よりも滑らかな運転になるようにしたい」と話した。

 山手線での試験は昨年12月29日と1月5日の終電後に続き3回目。ホームドア整備が進んでおり、踏切も駒込-田端間の1カ所だけで、安全を確保しやすいため、試験の対象になった。鉄道の自動運転は、踏切がなく全線高架のモノレールなどで既に導入されている。

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