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4社ともに「第3のビール」強化 新ブランド相次ぎ投入 19年事業方針

 国内大手ビール4社の2019年事業方針が10日、出そろった。10月の消費税率引き上げで消費者の節約志向が強まり、第3のビールの需要が拡大するとして、各社ともに第3のビール強化を打ち出した。サントリービールが異例となる今年前半に2つの新ブランドを発売するほか、アサヒビールも投入する。

 これまでの第3のビールは、飲みやすさや食事との相性などを強調していた。だが、今回各社が注力するのが、第3のビールでありながら、「コク」や「キレ」などビールに近い味わいを実現したタイプの商品。

 同タイプの新ブランド「極上〈キレ味〉」を投入するアサヒビールの平野伸一社長は「ビールに近い『ニアビール』という新しいジャンルだ」と定義付ける。

 各社がニアビールに注力するのは、昨年3月に新ブランドとしてキリンビールが発売した「本麒麟」が、このコンセプトを先取りし、大ヒットしたためだ。

 昨年の国内ビール類市場は14年連続の減少となったもようだが、本麒麟効果でキリンは唯一、年間販売を伸ばした。

 ただ、ニアビールがビールに近づくほど、消費者が各社の主力ビールからシフトする可能性も高まる。低価格の第3のビール拡大は、収益性の低下という別の経営課題も秘めている。

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