日本企業M&A、中国上回る 昨年1000件以上、総額1910億ドル

武田薬品工業の東京本社。同社によるシャイアー買収が日本企業の昨年のM&A実績を押し上げた(ブルームバーグ)
武田薬品工業の東京本社。同社によるシャイアー買収が日本企業の昨年のM&A実績を押し上げた(ブルームバーグ)【拡大】

 日本企業は2018年に、1000件以上の海外での買収を発表し、金額ベースで中国を上回った。8900億ドル(約96兆円)余りという潤沢な手元資金をてこに、今年も日本勢によるM&A(企業の合併・買収)の勢いは続きそうだ。

 ブルームバーグのデータによれば、昨年の日本企業による買収の総額は1910億ドルと過去最高。武田薬品工業によるシャイアー買収が牽引(けんいん)した。買収金額で中国を前回上回ったのは2012年。

 人口減少傾向や景気停滞の中で、日本企業はますます海外に目を向けつつある。貿易戦争懸念での株価下落と安全資産としての円の値上がりも後押しした。

 好環境と潤沢な資金を背景に日本企業による海外での買収は今年も活況が見込まれ、JPモルガン・チェースの日本M&A担当バンカーは「最高の1年」を期待している。(ブルームバーグ Lisa Du、Dave McCombs)