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大手ゼネコン、週休2日3割弱 日建連調査、自動化推進で人手不足解消ねらう (2/2ページ)

 今回の調査では夏季休暇などを振り替えて換算した閉所実績で、「土日の実態に関するデータが不十分」といった声が上がっている。こうした問題に対処していくことも、計画を達成する上で避けて通れない。

 ロボットと共生

 一方、「生産性を向上しなければ週休2日はなしえない」(鹿島の押味至一(おしみ・よしかず)社長)というように、大手ゼネコン(総合建設会社)の間では、建設現場にロボットを導入して働き方改革を推進しようとする動きが活発化している。

 鹿島は「スマート生産ビジョン」の本格運用を開始。資材の運搬や鉄骨の溶接といった工程でロボット化を進めながら、複雑な調整が必要な作業は技能者で対応するなど、人とロボットの共生を目指す。大成建設は、鉄筋工事の約2割を占める結束作業を自動的に行うロボットを開発している。

 清水建設は「シミズ・スマート・サイト」という次世代建築生産システムの導入を開始した。システムは資材の搬送ロボットや天井などの内装施工を担う多能工ロボットなどで構成されており、ロボットが稼働する工程に携わる人員を従来の約半分に抑える方針だ。

 大林組は三井不動産と共同で、資材の自動搬送システムを開発した。19年から実証実験に着手し、高層ビルなど大規模新築工事での夜間自動搬送の実用化を目指す。

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