JXTGエネ、家庭向けガス小売り参入 首都圏で2月から

 石油元売り最大手のJXTGエネルギーは21日、首都圏で家庭向け都市ガスの小売り事業に参入すると発表した。約1100万件の顧客に供給する東京ガスよりも料金プランを安く設定したとしており、国内最大の市場である首都圏での競合が激しくなりそうだ。

 名称は「ENEOS(エネオス)都市ガス」。2月1日から申し込みの受付を始める。一般的な使用量の顧客向けの「標準プラン」は東ガスの一般料金より4%、ガス温水床暖房を使う顧客向けの「床暖プラン」は東ガスの同種の料金より最大7%安く設定し、「トップクラスの料金プラン」(担当者)とした。既に参入済みの電力小売りとのセット割引なども活用する。

 早期に10万件の獲得を目指す。東京電力エナジーパートナー(EP)と日本瓦斯が折半出資する東京エナジーアライアンスからガスを調達し、保安業務は東ガスに委託。経済性などを踏まえ、首都圏以外の地域での展開も今後検討する。

 ガス小売り全面自由化から今春で2年となる中、首都圏では東電EPや、中部電力と大阪ガスが共同出資するCDエナジーダイレクトなどが既に参入。JXTGの参戦で、今後は「電力業界や石油業界のビッグネームがそろい、厳しい競合が進むだろう」(ガス業界幹部)とみられる。これに対し、東ガスはガスと電気のセット販売や関連サービス拡充で対抗している。

 一般家庭向けなどのガスの加入先の切り替え(スイッチング)率は、昨年12月末時点で全国が6.7%。エリア別にみると、関東は5.1%で、近畿の11.8%などを下回っている。