自動運転を大画面で再現 デンソーがシミュレーター公開

シミュレーターで自動運転を模擬体験する従業員=東京都港区(デンソー提供)
シミュレーターで自動運転を模擬体験する従業員=東京都港区(デンソー提供)【拡大】

 トヨタ自動車グループの部品大手デンソーは24日、東京都港区の研究開発拠点に導入した自動運転のシミュレーターを報道陣に初めて公開した。仮想の街に自動運転車を走らせ安全性を検証したり、複数の自動運転車が走る交通環境を再現して評価したりできる。世界の部品業界で自動運転技術をめぐる開発競争が激化する中、開発期間の短縮につなげる狙いだ。

 「シミュレーターは技術開発のスピードアップに有効。今後とも高度化を図りたい」。デンソーの隈部肇常務役員は、同日開いた記者会見でこう強調した。

 シミュレーターは昨年4月に開設した自動運転をはじめとする次世代技術の開発拠点に導入された。この日の実演では、大画面を見ながら自動運転を模擬体験できるシミュレーターで、運転手役の従業員がハンドルから手を離した状態で自動運転。さらに、複数の自動運転車を遠隔で操作し、街中を円滑に走れるかを検証する評価センターも披露した。

 自動運転車の本格的な実用化に向けては、交通状況が複雑な一般道でも安全に走るため、さまざまな交通環境下で走行試験を繰り返す必要がある。しかし実車の試験では、歩行者の急な飛び出しなど再現に限界があり、シミュレーターの役割が高まっていた。