農業にAI活用、三菱電機が本格参入 業界超え開発競争激化 (2/2ページ)

 このほか、農業機械分野ではトラクターなどで採用されている。井関農機は昨年12月、有人監視下で無人運転ができるロボットトラクターを開発し、モニター販売を開始。農家の大規模化とともに、従事者減少で熟練運転技術を持つ人材確保が困難になりつつある現状を踏まえた。クボタ、ヤンマーもすでに販売しており、農機大手3社のロボットトラクターが出そろった格好だ。

 ただ、無人運転は「道路では自動走行させない」「農場には使用者以外は立ち入らない」などと農林水産省が定めており制約も多い。本格的な導入にはまだ時間がかかる見通しだ。(飯田耕司)