三重銀、第三銀が21年合併 「相乗効果で経営基盤を強化」

 合併を決めた三重県四日市市の三重銀行と同県松阪市の第三銀行をそれぞれ傘下に持つ三十三フィナンシャルグループ(FG)の渡辺三憲社長(三重銀頭取)は30日、四日市市で記者会見し、「重複店舗は合併までに解消する」と述べた。企業が多く、重複が目立つ同県北部などで統廃合を進める。人員整理はせず、事務部門から営業担当への異動などで対応する。

 岩間弘会長(第三銀頭取)は、三重銀が中堅以上の企業に強く、第三銀は個人事業主などとの取引が多いため「相乗効果を発揮し、経営基盤を強化できる」とした。新銀行「三十三銀行」の頭取など役員体制は未定。

 渡辺社長は新銀行の将来像について「貸し出しの量などでいたずらに規模の大きさは求めない。質の高い仕事で対価を得る」とも話した。