三重銀、第三銀が21年合併 新行名は「三十三銀行」

合併が決まり、記者会見で握手する三十三フィナンシャルグループの渡辺三憲社長(左)と岩間弘会長=30日、三重県四日市市
合併が決まり、記者会見で握手する三十三フィナンシャルグループの渡辺三憲社長(左)と岩間弘会長=30日、三重県四日市市【拡大】

 三十三フィナンシャルグループ(FG)は30日、傘下の三重銀行(三重県四日市市)と第三銀行(同県松阪市)を2021年5月1日に合併させると発表した。新銀行名は「三十三銀行」とし、本店は四日市市に置く。合併で重複店舗の統廃合などを図り、経営を効率化する。人口減少などで地銀を取り巻く環境は厳しい。今後も各地で再編が進む可能性がある。

 第三銀が三重銀行を吸収合併する形を取り、預金などの管理システムも日立製作所が提供する第三銀のものに統合する。FG内に「合併推進委員会」を設置し、準備を進める。

 三重銀と第三銀は17年9月に経営統合を発表し、18年4月に持ち株会社三十三FGを設立。2~3年後をめどに合併の協議を進めていた。