「行動遅い」の批判に反論 フォードCEO、思慮深さアピール

 米フォード・モーターのジム・ハケット最高経営責任者(CEO)は、行動が遅過ぎる上にリストラ計画に関する情報共有が少な過ぎるとするウォール街からの批判に対し、自身の「思慮深い」アプローチを信じるよう求めた。

 ハケット氏は米デトロイトで開催されたドイツ銀行の自動車コンファレンスで、「思慮深さはイニシアチブの欠如によるものではない。何をすればよいか知らないわけではない」と語り、「私とこのチームがあなた方の信頼を得るためにしなければならないことは、思慮深さが結果につながっているとの証拠を共有し続けることだ。われわれにはそうする計画がある」と付け加えた。

 フォードが示した2018年1株利益の暫定値は1.30ドル(約141円)と、アナリスト予想平均の1.32ドルを下回った。ボブ・シャンクス最高財務責任者(CFO)はスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックの新型モデルを投入することで、今年は売上高とEBIT(利払い・税引き前利益)、調整後の営業キャッシュフローが改善する可能性があると説明した。

 19年の利益について具体的な見通しを提供しなかったことに対し、一部のアナリストからは失望する声が聞かれた。エバコアISIのアナリスト、クリス・マクナリー氏は顧客向けリポートで、「投資家の忍耐はここにきて、さらに試されるようだ。フォードは基本的に金融業界に対し、具体的な財務ガイダンスについては自分で考えるよう再び促した」と指摘した。(ブルームバーグ Keith Naughton)