女性バーテンダーが酒造免許取得し、リキュール製造 宇都宮 (1/2ページ)

栃木県産イチゴ「とちおとめ」を使った最初の商品「プルミエブーケ」を手にする原百合子社長=宇都宮市二荒町
栃木県産イチゴ「とちおとめ」を使った最初の商品「プルミエブーケ」を手にする原百合子社長=宇都宮市二荒町【拡大】

  • 完成した栃木リキュールの商品

 栃木県産を中心に国産果実のリキュールを製造する酒造会社を宇都宮市の女性バーテンダーが設立、1月に初出荷を迎えた。クラウドファンディング(CF)で目標を上回る資金を集め、栃木県産イチゴ「とちおとめ」を原料にした商品など無添加、無着色のリキュールが完成した。今月、一般販売を始める。

 ●国産果実を厳選

 宇都宮市中心部の釜川沿いに「栃木リキュール」(同市二荒町)を設立したのは、カクテルバー「フルールドゥリス」(同市本町)の元オーナーバーテンダー、原百合子さん(36)。「お酒は文化を伝えるもの。産地の魅力をダイレクトに伝えられる」と張り切っている。

 リキュールは、蒸留酒に果実や香草などの味、香りを移したもの。ジンやウオツカ同様にカクテルのベースになり、水やソーダで割る飲み方もある。原さんは「まずはストレートで飲んでほしい」と自信を示す。

 昨年、会社を設立し、酒類製造免許を取得。12月に製造を始めた。小さな工場にタンク4本を設置し、高純度のアルコールに果実を漬け込む。

 今年1月に出荷した4種は地元・栃木県の農産物を使った。下野市産とちおとめとバラの花を使った「プルミエブーケ(最初の花束)」をはじめ、那須烏山市産「国見みかん」、栃木市大平地区の黒豆、宇都宮市清原地区や真岡市の落花生をそれぞれ主体にしたリキュール。原さん自身が収穫作業に加わったものもあり、農家と直接やり取りして原料を選ぶ。

 2020年東京五輪を控え、国産リキュールの普及で日本の農産物の魅力をアピールする狙いがあり、栃木県外にも足を運んだ。昨年、豪雨被害のあった愛媛・宇和島産レモンを使ったリキュールも製造予定だ。

 ●初出荷に手応え

 事業開始に向け、昨年11月からの約40日間、CFで目標の330万円を上回る417万円を集めた。出資者に向けた初出荷に、「さっそく『届いたよ』と連絡があり、うれしかった。県外のバーテンダーがSNS(会員制交流サイト)に写真を上げてくれ、見た人から『買いたい』という連絡があった。口コミでじわじわ広まっていけば」。原さんはスタートに手応えを感じている。

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