「上司の話は聞きたくない」「地獄におちない」 ネーミングと味に秀でたメロンパンが人気 (2/3ページ)

店頭に並ぶユニークな商品名のシュークリームメロンパン=1月、東京都港区(岡田浩明撮影)
店頭に並ぶユニークな商品名のシュークリームメロンパン=1月、東京都港区(岡田浩明撮影)【拡大】

  • シュークリームメロンパンを販売するJR駅構内の店舗=1月、東京都港区(岡田浩明撮影)
  • 店頭に並ぶユニークな商品名のシュークリームメロンパン=1月、東京都港区(岡田浩明撮影)

 「メロンパンを販売していると、スイーツ好きは中年男性が案外多いと感じ、中年男性のハートに刺さるネーミングにした。『上司の話は聞きたくない』も、社長の話が長すぎるという私の経験から命名したが、サラリーマンなら誰でも共感できるはず」

 興味本位で一度しか買わない人が多いのではないかと思いがちだが、実は8割がリピーター。しかも中年男性が目立ち、大槻さんらの読みは的中した。もともとユニークな商品名は、昨秋のハロウィーンの販売促進策として考案した期間限定だったが、好評だったため続けることに。買い物客を笑顔にしたい、面白いはハッピーな気分になれる。こんな発想が商品名に込められている。

 「うちのメロンパンは超おいしいよ」と胸を張る阪田社長の言葉通り、シュークリームメロンパンの人気の秘密は、ネーミングに加え、パン生地にも隠されている。

 メロンパンの表面を覆うクッキー生地の厚さは約1ミリ。この厚さがサクサク感を生み出している。焼きたてのメロンパンは「サクッの『ク』が聞こえないような薄さで、口の中ですぐ溶けてしまう」と阪田社長。表面が薄い分、外側の生地は柔らかく、手に持っている部分から生地がこぼれてしまうほどだ。

 食べ終わると、バターと砂糖の甘い香りが鼻を抜け、幸福感に包まれる。パン屋で1種類のパンが1日30個売れれば人気商品とされるが、普通のメロンパンだけでも1日最大約2千個が売れるという。

 常設の店舗ではなく、あちこちに期間限定で出店する販売形態を選んだ背景には、阪田社長の忘れられない思い出がある。

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