現場の風

ワインの間口拡大へ「無添加」品開発 メルシャン

 □メルシャン営業本部マーケティング部 国産グループブランドマネージャー・大林万希子さん(41)

 --リンゴの微発泡酒「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」の開発を担当した。ターゲットは

 「ワインをあまり飲まない、例えば、複数での食事会などで、たまに飲むというエントリー層だ。この層は、ワインに対し『アルコール度数が高くて翌日残りそう』『どの食事に合わせたらいいか分からない』『ワインは渋くて飲みづらい』というイメージを持っている。アルコール度数5%で軽やかな印象のシードルで、ワインに対する障壁を下げられると考えた」

 --「酸化防止剤無添加ワイン」ブランドで投入したのはなぜか

 「国内製造ワインの『無添加・有機』カテゴリーは(販売金額で)約4割を占め、伸びている。シードルのアイデア自体は長年温めていたが、ブランドとしてだけではなく、ワイン全体の間口をどう広げるかは流通も含め市場全体の課題だ。継続的なチャレンジが必要で、一つの足掛かりの商品だと考えている。販売開始は3月からだが、広域チェーン店での販売も決まっている」

 --商品開発のポイントは

 「社内で長年取り組んできた技術の一つ、果物の発酵技術を活用し、海外産リンゴ果汁で発酵を行った後に国産リンゴ混濁果汁をブレンドすることで、甘さと酸味のバランスが取れていてフルーティーで華やかな味わいを実現した。シードルは微発泡酒なので炭酸の感じも加わり、食事を選ばずに飲んでもらえると思う」

 --国内企業のシードルで500ミリリットル瓶は珍しい

 「確かにシードルは小容量が多いが、食事会に持参して複数で楽しむという飲用シーンを想定して500ミリリットル瓶を採用した。エントリー層に訴求するには見た目も重要。中身の特徴は分かりやすく、おしゃれなイメージのパッケージとなるよう工夫した」

【プロフィル】大林万希子

 おおばやし・まきこ 白百合女子大文学部卒。2000年4月、メルシャン入社。洋酒事業部、商品戦略部国産商品戦略グループ(G)、ワイン営業本部営業部SPG、マーケティング部商品企画Gなどを経て、15年4月より現職。東京都出身。

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