【トップは語る】立教大学 AI人材育成で世界的拠点目指す


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 □立教大学総長・郭洋春さん(59)

 --人工知能(AI)に特化した大学院を開設する

 「2020年4月に『人工知能科学研究科』(修士課程、募集定員63人)を開設する。米国や中国がAI研究で世界的拠点となりつつあるが、日本ではAIなどに携わる人材が大きく不足している。日本初のAIに特化した大学院として機械学習や深層学習を中心とした科目を設置、21世紀をリードする真のエリート人材を育成する」

 --エリートとは

 「労苦をいとわず率先して集団・社会を支えるリーダーで、そのためにはAIを使いこなす必要がある。これまではリベラルアーツ(教養)教育に専門教育、キャリア教育、教育の国際化という順に足し算しながら課題解決型人材を育成してきたが、今後は新たにAIを掛け算する。どんな化学反応が起きるか楽しみだ」

 --そのために産学連携を進める

 「AIプランナー・エンジニアを産業界に送り出すため、メーカーや金融機関、流通、サービスなどの第一線企業と連携して授業を展開する。日本企業に限らず、AIを駆使してグローバルで活躍する先端企業とも組みたいので、積極的にアプローチしていく。AIの使い方を理解できる人材育成が目的なので、連携企業を学生のインターン(就業体験)先としても考えたい」

 --24年には創立150周年を迎える

 「全学部学生にもAIを学べる環境を整えるので24年3月には最初の卒業生が出る。そのときには最初の修士課程修了者は社会人2年生で、AIプランナーとして社会で活躍している。成果が可視化できるので、150周年を意義あるものとして迎えられる。AI人材の育成で世界の拠点を目指しており、世界への人材輩出により24年までの中長期ビジョンに掲げる『アジアで輝き、世界から注目される』大学像にもマッチする」

【プロフィル】郭洋春

 カク・ヤンチュン 法政大経済卒。1988年立教大大学院経済学研究科経済学専攻博士課程単位取得退学、94年経済学部助教授、2001年経済学部教授、09年経済学部長、18年4月から総長。東京都出身。