第3のビールで明暗分ける 業界推計は3カ月ぶりプラス

スーパーで販売されているキリンの「本麒麟」(手前左)
スーパーで販売されているキリンの「本麒麟」(手前左)【拡大】

 ビール大手4社の1月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)販売状況が13日、出そろった。サッポロビールが前年同月比8%減、サントリービールが2%減となったものの、第3のビールが極めて好調なキリンビールが17%増、アサヒビールも6%増と伸長した。このため、業界推計では市場全体も3カ月ぶりにプラスに転じたもようだ。

 キリンは第3のビールの販売が50%増を記録。昨年3月に発売した第3のビール「本麒麟」は、1月下旬には過去10年の同社新商品の中で最速となる1000万ケース(大瓶20本換算)突破するなど好調を維持した。このため、第3のビールの既存商品「のどごし」シリーズやビールの販売減をカバーした。

 アサヒは主力のビール事業で「スーパードライ」の販促活動が奏功して家庭用が2桁の伸びを示した結果、ビールが2%増と復調。また、第3のビールで1月下旬発売の新商品「アサヒ 極上〈キレ味〉」投入効果で大幅に伸ばした。

 サントリーは主力ビールの「ザ・プレミアム・モルツ」が前年に引き続き展開する「神泡プロモーション」に支えられ11%増となった一方、「ザ・モルツ」が落ち込み、ビールは3%増にとどまった。第3のビールでは既存商品の「頂〈いただき〉」が減少した。

 サッポロは「黒ラベル」の好調でビールは5・3%増、第3のビール「麦とホップ」はリニューアル効果が出て3・9%増となったが、発泡酒や第3のビールで昨年販売していた限定商品が終売し、大幅な落ち込みとなった。