広報エキスパート

オムロン 共感呼ぶコミュニケーションを (2/2ページ)

 --広報体制は

 グローバルインベスター&ブランドコミュニケーション本部の傘下にあるブランドコミュニケーション部は、パブリックリレーション▽インターナショナルコミュニケーション▽マーケティングコミュニケーション-の3グループで構成され、メンバーは総勢36人。インナーブランディングという言葉がありますが、企業に欠かせないのは「人財」です。社員に企業の理念、コアバリュー、DNAを浸透させて社内での理解と実践を促し、共感と共鳴を呼び起こすコミュニケーションが大切だと思っています。

 --課題は

 ソーシャルメディアやオウンドメディアで膨大な情報が流れる中、ステークホルダーにとっては、どれが本物なのか分かりにくくなっています。そこで、改めて報道機関の価値が重視されています。企業にとってマスメディアは、幅広いステークホルダーに情報を一気に届けてくれる力であり、情報に価値を与え、世論を形成してくれる力です。引き続き、マスメディアとの付き合いを大事にしていきたいと思っています。(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子)=随時掲載

【プロフィル】染川里美氏

 そめかわ・さとみ 1992年長崎外語短大英文科卒。ロンドンの美術学校留学後、94年インド駐日大使館大使秘書。日本コカ・コーラ広報渉外部(企業広報、マーケティング広報)を経て2013年オムロンコーポレートコミュニケーション部、18年から現職。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus