駅前市街地、タワマン開発活況 大手デベロッパー、競争激化 (2/2ページ)

地上30階建ての「千住ザ・タワー」の完成予想模型
地上30階建ての「千住ザ・タワー」の完成予想模型【拡大】

 他のデベロッパーの動向をみると、野村不動産が小岩駅前(JR東日本総武本線、東京都江戸川区)や平井駅前(同)で計画を進めるほか、東急不動産と新日鉄興和不動産は十条駅(JR埼京線、同北区)から徒歩1分の場所に地上40階建て・約540戸のマンションを2022年に完成させる計画だ。

 不動産経済研究所によると18年の初月契約率は首都圏平均で62.1%。好不調の境目とされる70%を大きく下回り、27年ぶりの低水準だった。ただ、共働きや車を持たない世帯が増えたこともあり、交通や買い物に便利な駅前物件の人気は根強い。

 再開発案件は地権者の意見を取りまとめる必要があり長い期間を要するが、「街自体の価値を向上させ、木造密集市街地の防災性向上など社会的課題にも寄与する」(三菱地所レジデンスの奥木氏)利点もある。消費者のライフスタイルの変化も踏まえると、駅前の再開発案件をめぐる競合は、一段と加速しそうだ。(伊藤俊祐)