JDI、5年連続最終赤字へ 19年3月期下方修正 アップル減速響く

決算会見で通期赤字の見通しを説明するジャパンディスプレイの月崎義幸社長=14日、東京証券取引所
決算会見で通期赤字の見通しを説明するジャパンディスプレイの月崎義幸社長=14日、東京証券取引所【拡大】

 業績不振の中小型液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は14日、2019年3月期の連結業績予想を下方修正した。本業のもうけを示す営業損益は200億円超の赤字(前期は617億円の赤字)、最終損益は5年連続の赤字見通しとした。主要取引先の米アップルの業績が減速したことが響いた。

 東京都内で記者会見した月崎義幸社長は「(責任を)重く受け止めている」と述べた。収益改善に向け「さらなる構造改革も検討中だ」と指摘。まずは設備が中心となる考えを明らかにした。

 同時に発表した18年4~12月期連結決算の最終損益は108億円の赤字(前年同期は1006億円の赤字)だった。JDIの売り上げ全体に占めるアップル向けの割合は5割超で、中国の景気減速や買い替え需要の鈍化が痛手となった。