ロボホン普及へ着座モデル シャープ、新たに見守り機能搭載

シャープが発売するロボット型携帯端末「ロボホンライト」=18日、東京都港区
シャープが発売するロボット型携帯端末「ロボホンライト」=18日、東京都港区【拡大】

 シャープは18日、ロボット型携帯端末「ロボホン」シリーズから、二足歩行の機能を省いた着座タイプの新製品を27日に発売すると発表した。価格を従来の最安モデルより約4割引き下げ、普及を図る。自宅での子供の見守り機能を新たに搭載し、店舗やショールーム、美術館などの施設案内もできるようにした。

 新製品の「ロボホン ライト」は基本的に座った姿勢でテーブルなどに置いて使う。歩行はできないが、顔や手を動かして簡単な会話をしたり、歌を歌ったりできる。希望小売価格は8万5320円。新搭載の「お留守番」アプリを使えば、自宅で留守番をするロボホンが視界に入った人の動きを検知して写真を撮影し、パソコンやスマートフォンのメールに送ってくれるため、外出先から子供の帰宅などを確認できる。法人向けの「施設案内」アプリもあり、来場者が施設内をロボホンと一緒に歩いて商品や展示物に近づくと、あらかじめ設定しておいた説明をロボホンが音声で読み上げて紹介してくれる。

 東京都内で記者会見した長谷川祥典専務執行役員は「家族で使うことを念頭に機能を強化した」と説明。さらなる普及に意欲を示した。