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丸紅がロシアで大型タイヤ販売新社

 丸紅はロシアで鉱山作業車両に使用する大型タイヤの販売・サービス会社を設立し、3月から営業を開始する。

 ロシアが産出するニッケルや鉄鉱石、金などの鉱物資源は、国際市場での価格回復や通貨ルーブル安で輸出競争力が高まり、電気自動車(EV)需要も狙い、鉱山での生産が活発化している。丸紅ではブリヂストン社製品を中心に新会社の販路を広げる。

 新会社は「丸紅ラバールス」(モスクワ市)で資本金は約2億7600万円。露政府は資源輸出を支援するため、極東のインフラ整備も進めており、資源輸出が増えると予想する。

 鉱山向けタイヤは、1年程度で更新される消耗品だ。2018年の丸紅のロシア向け鉱山車両タイヤの売上高は前年比約30%伸び、今後も同市場が平均で年率10%で成長すると試算する。

 丸紅は1970年代の旧ソ連公団時代からブリヂストンの鉱山向けタイヤ販売を手がけ、同国市場の約5割のシェアを握る。新会社では技術スタッフも採用し、鉱山現場でタイヤ交換時期を予想し、修理や部品管理など攻めのアフターサービスを強化する。ライバルのベラルーシのベルシナ社を抑え、トップシェアを不動としたい考えだ。

 ルーブル建ての決済機能や輸出までの物流手配など総合サービスで、中堅資源会社の開拓につなげる。

 将来はデジタル技術による故障事前検知で鉱山の稼働率向上も提案する。

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