ノバルティスが田辺三菱に仲裁申し立て

 田辺三菱製薬は20日、スイス製薬大手、ノバルティスと結んでいる多発性硬化症治療薬「ジレニア」をめぐる契約に関して、ノバルティスが「契約の規定の一部は無効で、ロイヤルティー(特許権使用料)の一部の支払い義務がない」などとして国際商業会議所(ICC)に仲裁を申し立てたと発表した。

 田辺三菱はジレニアに関して、日本を除く全世界での独占的開発権と販売権をノバルティスに許可している。平成29年度のジレニアのロイヤルティー収入は577億円にのぼった。田辺三菱は、「契約の有効性には問題がない」とし、今後の仲裁手続きで反論するという。