現場の風

花王 “ゼロ洗浄”で洗濯の常識変える

 □花王ファブリックケア事業部ブランドマネジャー・野村由紀さん(51)

 --4月1日に発売される衣料用液体洗剤「アタックゼロ」の商品化を担っている

 「商品コンセプト作り、デザイン、広告など、マーケティング全般にかかわってきた。商品を象徴する『ゼロ洗浄』というコンセプトも決めた。アタックゼロは洗濯の常識を変える洗剤だ。今までは洗っても汚れは落としきれず蓄積していたが、ゼロ洗浄で衣類がよみがえる。臭いも気にならなくなる」

 --洗浄力の秘密は

 「新開発の界面活性剤『バイオIOS』にある。汚れに集中作用し、高い洗浄力を発揮する。しかも繊維に何も残さない。パーム油を採取した後のアブラヤシの搾りかすから抽出した、サステナブル(持続可能)な素材でもある。今回は、片手で計量・使用できる新型容器や、少ない水の使用量でも洗い流した汚れが衣類に再付着しないドラム式洗濯機専用の商品も用意した」

 --商品化の経緯は

 「商品作りに着手したのが2014年。油汚れが落ちにくい化学繊維を使った服の増加に対応したいと考えたことが背景にあった。実際、化繊の服の洗浄力は従来品比で2倍以上に高まり、付着した皮脂の臭いを約4分の1に減らせるようになった。共働きが増える中、洗濯の負担を減らし、時短ニーズにも応えられる」

 --衣料用洗剤で花王は国内トップのシェアを持つ

 「17年にアタック発売30周年を迎えたとき、次の30年も生き残るには何が必要か、徹底的に議論した。時代の先端を走る洗剤であるべきだというのが結論だった。アタックゼロは花王にとって10年に1度出るか出ないかという革新的商品だ。プロジェクトにかかわってきたコアメンバー約400人の思いを成果としてきちんと出したいし、何より消費者に汚れが取れたと喜んでもらいたい」

【プロフィル】野村由紀

 のむら・ゆき 千葉大園芸卒。1990年花王入社。仕上げ剤「ハミング」やヘアケア商品「メリット」などのマーケティングを担当後、2012年から衣料用洗剤のブランドマネジャー。千葉県出身。

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