停電や復旧をアプリで通知 中国電、豪雨受け運用開始

 中国電力は20日、停電の発生や復旧の状況を顧客のスマートフォンに通知するアプリを開発し、運用を始めたと発表した。昨年7月の西日本豪雨ではコールセンターがつながりにくいなどの問題があったため、より迅速な情報発信に活用する。

 アプリをダウンロードして停電情報を知りたいエリアをあらかじめ登録しておくと、停電時に発生時間や場所を自動で受信できるほか、停電戸数や復旧見込みの時間などの情報が得られる。エリアは8カ所まで登録できる。

 西日本豪雨では、中国電の管内で延べ約19万3000戸が停電し、全面復旧に約1週間かかったため、同社は検証委員会を設置して対策を検討していた。アプリに加え、ホームページも来年3月までに改良し、停電地域を分かりやすく表示できるようにする。担当者は「停電情報はこれまで顧客が電話したりホームページで確認したりする必要があったが、アプリの導入で企業側から積極的に発信できる」と話した。