【経済インサイド】老人ホーム紹介…生保業界“おまけ”で勝負 (1/3ページ)

健康診断結果などを基にアドバイスをする明治安田生命保険の「MY健活レポート」(同社提供)
健康診断結果などを基にアドバイスをする明治安田生命保険の「MY健活レポート」(同社提供)【拡大】

  • 住友生命保険とアクサ斉明保険が開設した「ウェルエイジング共創ラボ」で会議する担当者ら=東京都千代田区(住友生命保険提供)
  • 第一生命保険が提供する。認知症の早期発見ができるスマートフォン向けアプリ=1月20日、東京都渋谷区(林修太郎撮影)

 生命保険会社が顧客向けに提供する健康支援などのシニア向けサービスの開発に知恵を絞っている。保険商品そのものだけでなく“おまけ”とも言えるサービスに経営資源を注ぐ背景には、商品だけでは差別化しにくい生保ならではの苦労がある。

 特色打ち出すため

 住友生命保険はアクサ生命保険と提携し、顧客に介護予防プログラムや介護施設を紹介するといった新サービスの開発に乗り出している。両社は昨年11月、東京都千代田区に新サービス創出を担う「ウェルエイジング共創ラボ」を設立し、12月には大阪市の老人ホーム紹介業「笑美面(えみめん)」と資本提携した。

 日本生命保険も老人ホーム入居や入院時に必要となる身元保証などを手がけるNPO法人を顧客に紹介する新たな取り組みを今年4月に始める。

 第一生命保険は目の動きで認知症の主な原因であるアルツハイマー症の早期発見ができるアプリを開発。明治安田生命保険も健康診断結果に基づき生活習慣についてアドバイスするアフターフォローサービスの「MY健活レポート」をスタートさせる予定だ。

本業の差別化、難しく