変化の速さ魅力…大企業・ベンチャー連携、手厚い投資カギ (1/2ページ)

起業家イベント「スラッシュトーキョー」の事業構想発表会(ピッチコンテスト)に参加する外国人起業家=22日、東京都江東区の東京ビッグサイト(松村信仁撮影)
起業家イベント「スラッシュトーキョー」の事業構想発表会(ピッチコンテスト)に参加する外国人起業家=22日、東京都江東区の東京ビッグサイト(松村信仁撮影)【拡大】

 22日開幕した世界最大級の起業家イベント「スラッシュトーキョー」に対しては、大企業の注目度も高まっている。人工知能(AI)など先端技術を活用した事業構造の変革の波が押し寄せる中、有望なベンチャー企業と手を組むことで商機を見いだそうとする大企業の動きが活発化していることが背景にある。

 「消費者の嗜好(しこう)の変化が激しい中、新たな製品の開発には、意思決定が速いベンチャー企業との協業が必要」。パナソニックで新規事業を担当する社内カンパニー、アプライアンス社の真鍋馨・事業開発総括はこう強調する。

 今回、パナソニックはスラッシュトーキョーの会場内に初めてブースを構え、事前の社内公募などで選抜した8つの新規事業プロジェクトを一堂に集めた。専用ベルトを腰に巻いて家事をしながら運動量を測定、最適な運動メニューを提案する「カジトレ」など新たなサービスを紹介した。協業相手を見つける狙いがある。

 今回のスラッシュトーキョーでは、大企業の新規事業担当者らを前に起業家が事業構想を発表する「ショーテックタイム」を初めて実施した。大企業が協業相手を見つけやすくするための取り組みで、起業家にとっては自社の事業を次のステージに引き上げるきっかけにもなり得る。

 意思決定に時間がかかりがちな大企業にとって、AIなど変化のスピードが速い先端技術を持つベンチャー企業は魅力的な存在だ。このため、大企業の間に「今までと同じことを続けていれば生き残れない」との危機感が広がる中、ベンチャーとの連携を模索する動きが加速している。

 メガバンクでも、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)はAI開発のアルパカジャパンなど数十件のベンチャー企業に投資。三井住友FGは都内にベンチャーと協業するための拠点を開設しており、みずほ銀行もアプリ開発のマネーツリーなどと提携している。金融とITを融合したフィンテック分野の事業拡大が目的だ。

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