金融

第一生命、風力発電企業に投資 2億円の「インパクト投資」、高収益・社会貢献を両立

 第一生命保険が、風力発電ベンチャー「チャレナジー」(東京都墨田区)に2億円を投資することを決めたことが26日、分かった。社会的課題の解決に取り組む企業に投資する「インパクト投資」と呼ばれる投資手法で、高収益と社会貢献アピールの両立が狙いだ。

 チャレナジーは、風向きに関係なく秒速40メートル程度の台風のような極めて風が強い状況でも稼働する特殊な風力発電機の開発を手掛ける。2020年中に10キロワット型の量産を目指している。ディーゼル発電が多用される離島や台風の多い地域での安定的な発電手段としての役割が期待され、二酸化炭素(CO2)削減効果を見込む。第一生命も事業用、非常用の電源として自社物件への導入を検討している。

 インパクト投資は環境や社会問題、企業統治への取り組みを投資判断に反映させる「ESG投資」の一種。第一生命ではこれまでチャレナジーを含めて、ベンチャー9社に計30億円以上を投入している。

 同社ではベンチャー企業への投資を加速させており、オルタナティブ(代替)資産と呼ばれる上場株式や債券以外の資産に投資する専門部署を4月に新設することを決めている。

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