【クルマ三昧】ゴムは生モノだから… 新品タイヤに交換したら走り味が激変した (1/3ページ)

 先日のこと、愛車のタイヤを「アドバンスポーツV105」に交換して、あらためて4つの黒い塊がどれほど走り味に影響するのかを再確認した。(レーシングドライバー/自動車評論家 木下隆之)

 ガレージに閉じ込めたままだった

 以前、新品タイヤを組み込んだのは3年前。あれから5000キロほどしか走っていない。ゴムは磨り減っていない。山も残っている。たとえ豪雨でもスリップすることはなさそうなほど良好な状態ではあった。なのにあらためて新品タイヤに交換したのは、「タイヤが丸くなくなったから…」である。

タイヤを履き替えた途端に走り味が激変した、木下さんの愛車

タイヤを履き替えた途端に走り味が激変した、木下さんの愛車

 実は、僕の愛車は17年前に購入した旧車である。少々くたびれているから、日常の足に耐えられない。旧車コレクターではないのだが、長い間連れ添った愛車にはただならぬ愛着が芽生えてしまっていたし、今でもその走り味が好きで手放せないままできた。日々ガレージに閉じ込めたままでいた。動かすのは、数カ月に一度、春の陽気に誘われてドライブする程度だった。

 バッテリー上がりの心配もあるから、月に一度はエンジンに火を入れて充電をしていた。アイドリングで約1時間。それだけで次の月にも元気にエンジンは目覚める。そんな保管と暖気を繰り返していたのだが、あるときドライブに引っ張り出したら、乗り心地が悪く、不快な思いがした。サスペンションはへたっていない。ボディやブレーキ各部に不具合はなかった。だというのに、コツコツした微振動が治らず、乗り心地が悪化していたのである。

その原因は、走らせてすぐに悟った