クルマ三昧

ゴムは生モノだから… 新品タイヤに交換したら走り味が激変した (2/3ページ)

木下隆之
木下隆之

 その原因は、走らせてすぐに悟った。暗いガレージに保管していただけのタイヤが、真円性を失っていたのだ。目で見てそれと気がつくほどはっきりとした変形ではないが、あきらかに真円ではなく、いびつになっていたのである。それを確信したのは、新品のアドバンスポーツV105に履き替えた途端に、不快なコツコツが嘘のように消えたからである。

 タイヤは生モノである

 おそらくガレージ保管中に、ある面だけに荷重が掛かり続けていたために、本来は丸いはずのタイヤが変形してしたのだ。コツコツとした振動は速度をあげると激しくなり、次第に鼓膜を震わせる。振動で耳が痒くなるほどだった。それが新品タイヤに履き替えたら、不思議に消えてなくなったのだ。あらためてタイヤの真円性には気を配る必要があると認識した次第である。

 タイヤは生モノである。アドバンスポーツV105は、サーキットでラップタイムを叩き出すためハード一辺倒なタイヤではない。スポーツカーにも対応しながらも、日常ドライブでの快適性にも優れている。もともとプレミアムタイヤとして評判がいい。なめし革を敷いた路面を走っているかのようなしっとりとした湿度感は、タイヤ本来が備えている特性ではある。だがそれと同時に、ゴムって生モノであることを意識したのだ。

 ちなみに、一般的にタイヤには天然ゴムが混ぜ込まれている。天然ゴムは生のゴムの木から生成される。つまりは樹液のように、植物が生み出したものなのだ。

 だが、天然ゴムだけではあれほどの高性能は不可能である。マイクロシリカや高分子ポリマーや、あるいはタイヤが黒いことの理由であるカーボンが混ぜ込まれてタイヤとなる。合成ゴムも混ぜ込まれている。

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