月の裏側「データ公開へ準備」 中国プロジェクト責任者

 中国月探査プロジェクト責任者の呉偉仁氏は3日、世界で初めて月の裏側に着陸した「嫦娥4号」による月探査について「多くのデータを得た。全世界に公開できるよう準備している」と述べた。北京で開かれた国政助言機関、人民政治協商会議(政協)の開幕式に合わせ、メディアの取材に応じた。

 呉氏は、調査は順調で、探査車を着陸地点の北西方向に進めて調べているが、地面に穴や障害物が多いと明らかにした。「多くの成果を得たが、世界の宇宙強国と比べ大きな差がある。速度を上げ追い掛けないといけない」と強調した。

 中国として初めての火星探査に関しては「来年、探査機を発射し実現させる」と意気込んだ。(共同)