みずほFG周回遅れの損失処理、他メガと開く収益力 (1/2ページ)

損失計上と業績予想の修正に関して記者会見する、みずほFGの坂井辰史社長(中央)=6日午後、東京都中央区(飯田英男撮影)
損失計上と業績予想の修正に関して記者会見する、みずほFGの坂井辰史社長(中央)=6日午後、東京都中央区(飯田英男撮影)【拡大】

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は巨額損失を計上してまで、一気に構造改革に踏み切る判断を下した。ただ、銀行の共通課題である店舗の統廃合に向けては、三菱UFJFGや三井住友FGは既に、平成30年3月期決算で損失を前倒し処理している。みずほFGの改革は他のメガバンクに比べ周回遅れで、競合との収益力がさらに開く可能性もある。(西村利也)

 みずほの最終利益が1千億円を下回るのはリーマン・ショックで大幅赤字に転落した21年3月期以降で初めて。昨年4月の社長就任時には、“反転攻勢”を強く訴えていたみずほFGの坂井辰史社長。6日の記者会見では、「この取り組み自身が反転攻勢に向けた大きな取り組みだと考えている」と強調し、“前向きな損失”であることを何度もアピールした。

 ただ、他のメガバンクに比べ、みずほの“独り負け”感が際立つ。既に30年3月期に店舗統廃合に向けた損失を430億円計上した三菱UFJは31年3月期の最終利益予想が9500億円、250億円を損失処理した三井住友は7千億円。

 さらに、みずほは巨費を投じて新システムへの移行を進めているが、まだ利益を生み出しておらず、巨額の減損処理を余儀なくされる。この結果、最終利益予想は800億円と他の2行に大きく水をあけられる。

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