25年万博は「松下館」見送り パナ社長、企業連携で出展

インタビューに応じるパナソニックの津賀一宏社長
インタビューに応じるパナソニックの津賀一宏社長【拡大】

 パナソニックの津賀一宏社長は共同通信のインタビューに応じ、2025年大阪・関西万博ではグループ単独でのパビリオン出展はしない考えを明らかにした。1970年万博では「松下館」を設けて人気を集めたが、今回は見送り、他社との連携で出展を目指す。

 関西の主要企業のトップがこうした方針を明確に打ち出すのは初めて。今後、出展をめぐる他の企業のスタンスにも影響を与えそうだ。

 一方、自身の社長在任が今年6月で8年目に入ることを受け、後任選びを本格化させる意向も表明。交代時期は「できるだけ早い段階がいいと個人的には思うが、区切りの良いタイミングを見いだしたい」と語った。

 パナソニックは、70年の大阪万博では当時の松下電器産業グループとして「松下館」を出展。約760万人を集めて全パビリオンでトップクラスの人気となった。2005年の愛知万博でもトヨタ自動車の「トヨタグループ館」などが人気で、これまで日本で開かれた万博では企業のパビリオンが集客を牽引(けんいん)してきた。

 ただ津賀社長は、こうした万博への出展について「一過性のものでなく、レガシー(遺産)として使えることが重要。そういう視点からすれば、われわれがパビリオンをつくることはない」と説明。他社とも連携しながら次世代型の小型モビリティー(乗り物)を会場で走らせたり、環境配慮型のスマートタウンなどの提案を来場者に体験してもらったりできる展示を検討するとした。