栃木発 輝く

栃木リキュール 国産果実で酒造り、女性バーテンダーが挑戦 (1/3ページ)

 国産果実のリキュールを製造する酒造会社を宇都宮市の女性バーテンダーが設立、1月に初出荷を迎えた。クラウドファンディング(CF)で目標を上回る資金を集め、栃木県開発の代表的イチゴ品種「とちおとめ」を原料とした商品など無着色のリキュールを販売している。CF効果で東京など各地のバーテンダーが注目。既にカクテルに使っているバーもある。

自ら収穫作業も

 宇都宮市中心部のオリオン通りの少し南にある釜川沿いにクラフトリキュール製造会社「栃木リキュール」を設立したのは、カクテルバー「フルールドゥリス」(同市本町)の元オーナーバーテンダー、原百合子社長(36)。地元・栃木県産を中心に国産果実からリキュールを製造する。「お酒は文化を伝えるもの。産地の魅力をダイレクトに伝えられる」と張り切っている。

 リキュールは、蒸留酒に果実や香草などの味、香りを移したもの。ジンやウオッカ同様にカクテルのベースになり、水やソーダで割る飲み方もある。原社長は「まずはストレートで飲んでほしい」と自信を示す。

 昨年、酒類製造免許(酒造免許)を取得し、12月から製造を開始。小さな工場に130リットルタンク4本を設置し、高純度のアルコールに果実を漬け込む。1月に出荷した4種は、いずれも栃木県産の材料を前面に押し出したリキュールだ。下野市産とちおとめとバラの花の「プルミエブーケ(最初の花束)」をはじめ、那須烏山市産「国見みかん」、栃木市大平地区の黒豆、宇都宮市清原地区や真岡市の落花生をそれぞれ主体にした。自ら収穫作業に加わることもあり、農家と直接やり取りして原料を選ぶ。

 2020年東京五輪を控え、国産リキュールの普及で日本の農産物の魅力をアピールする狙いがあり、栃木県外の産地にも足を運ぶ。昨年、豪雨被害のあった愛媛・宇和島産レモンを使ったリキュールも製造した。

 事業開始に向け、昨年11月からの約40日間、CFで目標の330万円を上回る417万円を集めた。出資者に向けた初出荷に、「さっそく『届いたよ』と連絡があり、うれしかった。県外のバーテンダーがSNS(会員制交流サイト)に写真を上げてくれ、見た人から『買いたい』という連絡があった。口コミでじわじわ広まっていけば」。原社長は手応えを感じている。

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