大手銀、若者との接点作り加速 カフェに「キングダム」…LINEとタッグも

表参道に期間限定でオープンした「ミドすけカフェ」のお披露目に登場した俳優の伊藤健太郎さん=12日、東京都渋谷区
表参道に期間限定でオープンした「ミドすけカフェ」のお披露目に登場した俳優の伊藤健太郎さん=12日、東京都渋谷区【拡大】

 三井住友銀行は12日、東京・表参道で17日まで限定営業する「ミドすけカフェ」をお披露目した。流行の発信地に“インスタ映え”するカフェを設けて若者向けに三井住友銀をPRする。会員制交流サイト(SNS)を活用し、インターネットに慣れ親しむデジタルネーティブ層の新規口座を獲得するのが狙いだ。

 カフェでは、三井住友銀のSNS公式アカウントをフォローしていると特製カフェラテが無料でもらえる。お披露目には同行CMに出演する、俳優の伊藤健太郎さんも登場し銀行アプリの利便性をアピールした。

 3、4月の卒業、入学シーズンは給与振り込みや公共料金の支払いなどで新規口座開設が急増する。若者を自行に誘導することで将来の優良顧客を囲い込み、住宅ローンや資産運用といった取引の長期的な拡大につなげる思惑がある。

 顧客基盤を維持するため、若者の取り込みは他の大手銀行も意識している。三菱UFJ銀行は人気漫画「キングダム」とコラボ。みずほフィナンシャルグループは無料通信アプリを運営するLINE(ライン)と組み、新銀行設立の準備を進めている。

 インターネットバンキングの普及が進む中、銀行店舗への来店者は減少。とりわけネットに習熟している若年層との接点作りは以前よりも困難だ。大手銀行関係者は「時代の変化に伴い銀行も若年層の行動に合わせることが肝要」とする。銀行の若者に寄り添う取り組みは加速しそうだ。