伊藤忠、デサントTOB成立へ 「拒否権」手に決断迫る (3/3ページ)

14日午後、東京・神宮前のデサント旗艦店「DESCENTETOKYO」
14日午後、東京・神宮前のデサント旗艦店「DESCENTETOKYO」【拡大】

 その一方、国内市場では2020年の東京五輪・パラリンピック、中国市場は22年の北京冬季五輪という大きな商機が控える。世界のスポーツ業界が生き残りをかける中、デサントが足元の市場で商機を逃すことはあり得ないという訳だ。

 伊藤忠の描く出直し戦略を速やかに実行するためには、TOBに反対してきたデサントの従業員組合や取引先との関係修復が必須だ。伊藤忠関係者も「従業員との対話は不可欠だ」と話すものの、まずは協議成立か臨時株主総会で役員選任のいずれかで、新体制の構築が今後の焦点となる。