【広報エキスパート】テルモ、「日本発のグローバル企業」訴求 (2/3ページ)

テルモ広報室長大曲昌夫氏
テルモ広報室長大曲昌夫氏【拡大】

 医療現場をはじめ、多くのステークホルダーにご迷惑をおかけし、会社として状況をお伝えする必要があると考えたからです。また、8月上旬に第1四半期の決算発表を控えていたこともあり、タイムリーに現状を説明して透明性を図り、アソシエイト(社員)にも状況をきちんと伝えました。決算では、カテーテル関連の販売が想定を下回り、下方修正しましたが、その後正常化し、第3四半期では売り上げ収益、営業利益ともに過去最高を更新しました。

 --広報体制は

 広報室のメンバーは、総勢13人です。PR、IR、社内報・ブランド広報、製品貸し出しなどを担当しています。テルモグループは現在、世界で30の工場を有し、海外売上比率は68%、海外生産比率は52%。今後も、この比率は増加する見通しです。また、アソシエイト数2万4508人のうち、海外アソシエイトの比率は約8割です。このような背景からも、各国との情報共有を密にしておくことが重要で、今年も米国から4人、欧州、インド、中国から各1人の広報担当者が東京本社に集まり、ミーティングを行いました。

 --脳動脈瘤(りゅう)の新たな治療法が承認されました

 脳動脈瘤治療に用いる袋状の塞栓(そくせん)デバイス「ウェブ」が、米国で販売承認を取得しました。19年度の販売開始を予定しています。欧州では10年から販売され、世界で6000例以上の使用実績があります。このような新たな治療法の承認や買収案件など、ニュースリリースの配信は年平均約50件です。BtoB企業で医療事業の露出は難しく、一層の工夫が必要だと思っています。

 --2年後、創業100周年を迎えます

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