ガバナンス経営の最前線

(4-3)取締役会は“毎月の株主総会” (4/4ページ)

 プレゼンターの東京都知事の小池百合子氏は選考理由について「(国連による人権・労働権・環境・腐敗防止に関する10原則の順守、実践要請である)グローバルコンパクトやESGに対する取り組みなどを総合的に評価した」と説明。

 登壇した香曽我部武・代表取締役専務執行役員CFOは、「世の中の役に立つからやるという創業理念に基づき、事業や社会からの期待や要請を受け止め行ってきた事業や、非財務の取り組みを評価されたことは光栄だ」とコメントした。

 ■経済産業大臣賞にオムロン

 今回から新たに加わった経済産業大臣賞。第1回の受賞企業にはオムロンが選出された。

 大臣賞審査委員長の橘・フクシマ・咲江氏(G&S グローバル・アドバイザーズ代表取締役社長)は、「本賞は、ガバナンスの根幹である社長、経営最高責任者(CEO)の選任・後継者計画について、独立した指名委員会を中心とした実効的な監督を行い、成果を挙げていると認められる企業を選定した」と述べた。

 プレゼンターを務めた経済産業副大臣の磯崎仁彦氏も「透明性の高いガバナンスの仕組みにより、企業価値の向上につなげている」と評価。

 登壇した立石文雄・取締役会長は「1996年に経営人事諮問委員会を設置して以来、ガバナンス改革にとり組んできた。今後も“人財戦略”の質を高めていきたい」とコメントした。

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