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ネクストイノベーション、女性向け遠隔診療サービス

 ■スマホで問診 薬配送まで対応

 医師がインターネットなどを利用して離れた場所にいる患者を診察する「遠隔診療」のサービスが増える中、女性向けのネット診療サービスで注目を集めるベンチャー企業がある。大阪市北区に本社を置く「ネクストイノベーション」。専門の病院が近くになかったり、忙しくてなかなか通院できなかったりする患者のために、医師によるネットを使った診察や処方した薬の配送を行っている。

 ◆生理など悩み相談

 遠隔診療は、厚生労働省が2015年8月、適応範囲に関する新しい通達を出したことをきっかけに「事実上の解禁」ととらえられ、現在、医師や企業が新たな事業を次々と興している。

 ネクストイノベーションの石井健一社長も16年6月、製薬会社でのMR(医療情報担当者)や、医療コンサルタントの経験を生かして遠隔医療サービスの開発を目指して起業した。「世界でも最高水準の日本の医療をあらゆる人に等しく届けたかった」とその思いを語る。これまで男性向けのED(勃起不全症)やAGA(男性型脱毛症)などの遠隔診療「オトコノスマ診」や、抗インフルエンザ薬の予防投与などの遠隔診療サービスを立ち上げた。

 昨年6月から始めた女性向けネット診察「スマルナ ピル外来」は、重い生理痛などをもたらす月経困難症や、避妊などについて、スマートフォンを使った医師による診断と処方箋の交付、経口避妊薬の配送までがオンラインで完結するサービス。利用料金は診察代と薬代を含む月額3800円からで、サービス開始以来、述べ約1万2500件の利用があるという。

 ◆健康管理の一助に

 受診するにはまず、患者はスマホから免許証など本人確認書類を送信。希望するクリニックを選択し、約20問の問診に回答すると医師による診察を受けられる。

 基本的に文面でのチャットでやり取りするほか、場合によっては医師の指示で写真やビデオチャットでのやり取りもある。診察の結果、投薬が決まれば、クレジット決済で支払い、薬が配送される仕組みだ。

 「専門医同士が患者の症状について意見を交わすなど、契約している医師には丁寧な診察をしてもらっています」と石井社長。「生理や避妊の悩みは病院に行くまでもない悩みだと思っている女性も多い。スマルナの遠隔診療を通じて、自分の身体の正しい知識を得て、ゆくゆくは近くの婦人科のかかりつけ医を見つけて健康管理ができるようになってほしい」と話す。

 働く女性が増え、活躍が期待される現代に、女性たちに自分の身体をより良く知り、性の問題にも正面から向き合ってほしいと願っている。

【会社概要】ネクストイノベーション

 ▽本社=大阪市北区天神橋3-6-5

 ▽創業=2016年6月

 ▽資本金=9600万円

 ▽従業員=17人

 ▽事業内容=インターネットを用いた遠隔診療サービスの企画と運営

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