【ニュースの断面】米IR最大手が東京、横浜に秋波 大阪誘致に影響も

米ラスベガス・サンズがマカオで運営するIR施設=2019年1月(沢野貴信撮影)
米ラスベガス・サンズがマカオで運営するIR施設=2019年1月(沢野貴信撮影)【拡大】

 カジノを含む統合型リゾート(IR)の米最大手、ラスベガス・サンズが東京都や横浜市への進出に意欲を見せている。現時点でIR誘致を表明していない両都市だが、いずれ表明するとの見方は根強い。日本参入が有力視される同社の動向は、大阪府・市のIR計画にも影響を与えうる。

 同社で国際開発を率いるジョージ・タナシェビッチ氏は2月下旬、産経新聞とのインタビューで「現時点では大阪参入に向け、最大に努力をしている」と強調した。しかし、その一方で「われわれのビジネスモデルと投資規模は東京、横浜にも適する」と述べた。

 国内3カ所で整備が容認されるIRだが、1企業が参入を認められるのは1カ所のみとみられるため、タナシェビッチ氏は「3カ所の区域認定が一度に全てなのか、段階的に行われるのか」という点にも関心を寄せた。既にIR誘致を表明した都市が認定基準を満たさなければ、認定が段階的に行われる可能性があり、その間に東京や横浜が名乗りを上げることで一気に認定を勝ち取る可能性があると指摘されているからだ。

 タナシェビッチ氏は大阪進出を目指す理由として、IR誘致を表明した大阪を「現実的なチャンス」とみなしているからだとしている。しかし、IRの成長性として大阪よりも有望となりうる東京や横浜が名乗り出れば、サンズの目が一気に関東圏に向かう可能性は否定できない。(黒川信雄)