施工不良背景に社長の指示 レオパレス施工不良問題で外部調査中間報告

会見するレオパレス21の蘆田茂執行役員(右)ら=18日午後、東京都中野区(納冨康撮影)
会見するレオパレス21の蘆田茂執行役員(右)ら=18日午後、東京都中野区(納冨康撮影)【拡大】

  • レオパレス21の看板

 賃貸アパート大手「レオパレス21」によるアパートの施工不良問題で、同社は18日午後4時半から東京都中野区の本社で記者会見を開き、外部調査委員会の中間報告結果を明らかにした。調査委は、当時の社長からの指示で基準を満たさない可能性がある部材が使われ、十分な性能試験も行われなかった可能性や、問題が「組織的・構造的に存在していた」ことなどを指摘。同社は「違法性の認識はなかったが、詳細は今後の調査に委ねたい」と述べた。

 中間報告では、レオパレス21が開発・販売した物件の中で、設計の内容を示す書類には断熱材に「グラスウール」を使用すると記載していたのに、実際には「発泡ウレタン」を使用する不備があったことを指摘。当時の社長で創業者の深山祐助氏が、発泡ウレタンの使用を指示していたと認定した。

 これに対し、会見した同社幹部は、社内の内部調査では深山氏にヒアリングなどを行っておらず、深山氏の関与については「把握していなかった」と釈明。「発泡ウレタンの使用は違法ではなく、仕様変更した際の手続きが十分でなかったというのが問題」とし、違法性の認識はなかったと強調した。

 一方で、深山氏の強い意向があったために手続きがおろそかになったのではないかという報道陣からの質問に対しては、「可能性としては否定できない」とした。

 また同社は、特に危険だとして優先的に3月末までを目安とした転居を要請している物件641棟について、入居者7782人に対し、これまでに425人の引っ越しが完了したと明らかにした。これ以外に1121人が3月末までの引っ越しを希望しており、4月以降の引っ越し希望者も480人いるという。