アクセルスペース、超小型人工衛星からの画像公開 初号機が撮影

アクセルスペースの超小型衛星「GRUS(グルース)初号機」から撮影された東京都心の上空(同社提供)
アクセルスペースの超小型衛星「GRUS(グルース)初号機」から撮影された東京都心の上空(同社提供)【拡大】

 宇宙ベンチャーのアクセルスペース(東京都中央区)は、昨年12月に打ち上げた超小型人工衛星「GRUS(グルース)」初号機から最初に撮影した画像を公開した。

 画像は、東京都心と東京・羽田空港の上空の2枚。衛星に搭載された分解能(判別可能な最小の長さ)2.5メートルのカメラから撮影された。

 都心の画像には皇居や赤坂御所、日比谷公園などが鮮やかな緑で覆われているほか、東京駅周辺の高層ビルから伸びる影も鮮明に映し出されている。また、羽田空港の画像からはターミナルビルに横付けされている航空機や沖合を航行する船がはっきりとわかる。

 同社は超小型衛星を同一軌道上に順次打ち上げて、地球上空を周回しながら衛星から地球を撮影し、その画像データを提供する「アクセルグローブ」のサービスを5月に始める。

 このサービスに投入する2機目、3機目の超小型衛星は2020年4月以降に、中央アジアのカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地からロシアのロケットに載せて打ち上げられる。

 バイコヌールからは、福井県と県内の中小企業などからなる福井県民衛星技術研究組合(福井市)が開発した超小型衛星も一緒に打ち上げる。この衛星もアクセルグローブのサービスに活用する。

 アクセルスペースは、自社所有の3機と福井県民衛星技術研究組合所有の計4機の衛星を一体的に運用する。実現すれば、日本企業では初めて複数連携式の超小型衛星サービスが実現する。

 アクセルグローブでは22年までに50機の超小型衛星を打ち上げる計画となっているが、早期に50機体制を構築するため、アクセルスペースでは今後も福井県民衛星のように他の企業や団体にも協力を働きかける。