引っ越し難民救え 中小・ベンチャー相次ぎ新サービス

中小やベンチャーの新サービスが引っ越し難民の救世主となりそうだ
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 新年度を目前に控え、希望通りの日程で転居ができない「引っ越し難民」をめぐる問題が深刻化しそうだ。恒常的な人手不足に加え、引っ越し料金過大請求問題でヤマト運輸子会社に行政処分が科されたことや、レオパレス21の不正施工問題も重なり、今春は例年以上に引っ越しの手配が難しくなっているからだ。救いの手を差し伸べようと、東京に本社を置く中小・ベンチャーによる新たなサービスが相次いでいる。

 価格比較サイトを運営するウェブクルー(東京都世田谷区)と、宅配サービスのスターフェスティバル(同渋谷区)は、スターフェスティバルが食材輸送のために貸し切った軽貨物車両の空き時間を活用。18日から4月末までの期間限定で、格安サービスを始める。

 利用者は、ウェブクルーの引っ越し料金見積もりサイト「ズバット 引越し比較」を通じて申し込む。軽貨物車両への荷物の積み込みは正午以降、荷降ろしは午後6時以前で、いずれも利用者が直接トラックに積み降ろしを行う。

 輸送区域は原則として東京23区内に限定する。料金は5500円(税別、輸送時間2時間まで)から。利用者が多ければ、引っ越し需要が大きい春秋の季節限定サービスとしての継続も検討する。

 運転手付きレンタルトラックサービス「レントラ便」を展開するハーツ(東京都品川区)は、トランクルーム大手の加瀬倉庫(横浜市港北区)、物置のシェアサービスを行うモノオク(東京都渋谷区)と連携。20日から4月7日までの期間限定で10件を対象に無料支援を実施する。

 入居先が決まっている場合はレントラ便の無償サービスを提供。決定していなければ加瀬のトランクルームとモノオクを活用。引っ越しと保管を無料で手伝う。無料支援は、転居を要請されているレオパレス21の物件に住む大学生を優先する。

 ハーツの山口裕詮(ひろあき)社長は「一時保管を有効に活用することで、引っ越し難民に悩む方が少なくなるようにしたい」と話している。