現場の風

第一生命保険 東京理科大と提携、サービス高度化

 □第一生命保険運用調査室長・竹内直人さん(43)

 --生命保険に求められる役割が変わってきている

 「これまでは、病気になった際の保険金、亡くなった際の給付金の確実な支払いというのを重視してきた。今後は、平均寿命が延びるなか健康増進につなげないと豊かな生活を送れない。疾病予防につながる保険商品の開発などにシフトしていく。医療費削減も図れるなど社会的にも意義がある」

 --東京理科大と包括連携協定を結んだ

 「年齢や性別といった大まかな属性や、病歴の有無で保険料を設定してきたが、東京理科大などと組むことでさまざまな疾病を事前に予測できれば、今まで保険に入れなかった人でも保険に入れるようになったり、個人の状態に即して安く保険料の設定ができるようになったりと、サービスを高度化できる可能性があるからだ」

 --なぜ東京理科大なのか

 「保険とITが融合したサービスを広げるには、より高度な分析が必要で、理系人材の取り込みが不可欠だ。東京理科大は医薬統計、経営分析、ロボティクスなど幅広い分野でビッグデータを活用するデータサイエンティストの育成を始めており、今年4月にはデータサイエンスセンターを設立するなどの取り組みを積極的にしている。当社から人材を派遣するほか、インターンも増やしていく」

 --運用部門での連携もあるのか

 「東京理科大の第2号の資産運用ファンドに当社が参加する予定のほか、東京理科大がOBに直接投資するベンチャー企業への共同出資なども考えている。東京理科大出身で起業したベンチャー企業経営者の数は国内でも有数だ。今後、ヘルスケア、バイオテクノロジー、認知症分野など将来の生命保険ビジネスへ応用できる分野の技術開発も期待している」

【プロフィル】竹内直人

 たけうち・なおと 1998年4月、第一生命保険入社。特別管理勘定運用部、ストラクチャー投資部、人事部を経て、2017年4月から現職。神奈川県出身。

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