【ピックアップ】ネット社長、6号機時代の戦略語る

新たにネットの代表取締役社長に就任した国本昂大氏
新たにネットの代表取締役社長に就任した国本昂大氏【拡大】

 パチスロメーカーのネット(大阪市中央区)は3月18日、東京都港区のDMM.com本社セミナールームでパチスロ6号機第1弾となる「天晴!モグモグ風林火山 全国制覇版」のプレス発表会を開催。席上、新たに代表取締役社長に就任した国本昂大氏が、ネットの新たなチャレンジについて語った。

 国本氏は、東大法学部卒の頭脳と斬新なアイデアを武器に90年代から同社の専務取締役として経営面、開発面で数々の手腕を発揮していた人物。2011年にすべての職を辞して遊技業界から姿を消していたが今般、国本氏が社長としてネットそして遊技業界に戻ってきた。

 第一声は「ネットの国本です。10年ぶりに復帰します」。その後は、自らのこれまでの心境を語るとともに、今年50歳になることを機にネット代表取締役に就く決心をしたと説明。また、「6号機時代を勝ち抜いていくため、私には『成功の方程式』がある」と述べ、「ネットの優秀な個々人の才能や力を融合させ、協働し、それを伸ばしていけるのは自分しかできないと思った。パートナー企業との出会いもあり、固い信頼関係中でいまの6号機時代を面白くしていくよう、パチスロ業界に貢献していきたい。100匹目のサルという話があるが、私は1匹目を自負している」と、パチスロ新時代の開拓者として自信をうかがわせた。

 ネットは国本氏が専務時代、2001年に業界初のストック機能搭載機「ブラックジャック777」のリリースをはじめ、数々の斬新なパチスロ機を市場に送り出してきた。そして今回、国本氏が社長として最初に市場に投入する新機種が、同社の人気オリジナルタイトル「モグモグ」シリーズの最新作で同社初の新規則対応機「天晴!モグモグ風林火山 全国制覇版」だ。

 全国各地の武将と戦い、全国制覇を目指す世界観はそのままに、真・合戦システムによる新たなボーナスループシステムを搭載。ゲームではモグラたたきをベースにした合戦で領土を獲得し、全国制覇を果たせばボーナス(初当たり)に当選。全国制覇後は天下泰平モードへと移行し、約1000枚のメダル獲得が期待できるボーナスループが展開される。

 なお、ボーナスでは5~35枚の獲得枚数アップが見込める技術介入性も盛り込んだ。また5月下旬予定の同機の導入に関しては、ホールの導入リスクを軽減すべく初回レンタル料金を13万8000円に設定したレンタルプランを打ち出した。

 国本新社長がパチスロ6号機市場にどのような新風を巻き起こすのか、今後が注目される。