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「令和」がパラスポーツ理解の時代に (1/2ページ)

 新しい元号は「令和」と決まった。オリンピック・パラリンピックは西暦で語られるが、1964年東京大会が「昭和」を象徴するイベントとなったように2020年は「令和の…」と語り継がれる大会でありたい。

関心度の向上が課題

 大会開幕に向けた準備は、着々と進む。注目されたオリンピック聖火リレーのスタートは福島県のJヴィレッジに決まり、トーチも発表された。

 他方、パラリンピックの聖火については、あまり関心は高くないように映る。

 ギリシャ・オリンピアの地で採火されるオリンピックとは異なり、パラリンピックの聖火は組織委員会の裁量に任されている。20年大会では発祥の地、英ストークマンデビル病院で採取された火と、日本のパラリンピックの父・中村裕博士ゆかりの大分県別府の障害者福祉施設「太陽の家」など国内数カ所で採られた火とを合体。20年8月13日から25日までを「聖火フェスティバル」として、聖火リレーが実施される予定だ。

 4月1日から、PRバスを使ったパラリンピック独自のキャンペーンが行われている。13日が開会式まで500日。桜の季節にちなみ、パラリンピック・マスコットの「ソメイティ」と桜で彩ったPRバスが全競技会場や東京都内を巡る。入場券の申し込みも近く始まる。パラリンピックを直接観戦したいと希望する人がまだ少なく、気分を盛り上げて関心を高めたい。

 2月に東京都が発表した『障害者スポーツ・パラリンピックへの関心度調査』(有効回答1818人)では、障害者スポーツに「関心がある」と答えた層は59%で、「関心がない」という層を15ポイント上回った。しかし、「競技会場で直接観戦したい」とする層は16%にとどまり、61%は「テレビ、ラジオ、インターネット配信等で観戦」と答えている。

 「パラリンピックの成功なくして、20年大会の成功はない。そのためには競技会場を満員の観客で埋めることだ」

 組織委員会の森喜朗会長や、日本障がい者スポーツ協会の鳥原光憲会長らは事あるたびにそう呼びかけている。

 しかし、『関心度調査』にある通り現実は厳しく、売れ行きに気をもむ状況は続くだろう。

 調査ではまた、「障害者スポーツを見たことがある」が54%で、「見たことはない」の44%を上回った。「パラアスリートを知っている」も51%で、「1人も知らない」の49%よりも多い。しかし、数字をみるとようやく半数を超えた程度であり、やはり関心の低さ、認知度不足と言わざるを得ない。

 一方で、企業のスポンサー参画やパラアスリート支援は増えてきた。「パラリンピックやパラスポーツ、パラアスリートを支援しているというイメージ」が背景にあろう。障害者との共生に理解があることは、消費者にいいイメージを与える。

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