かんぽ生命、日本郵政の保有株式を売却

 日本郵政は4日、連結子会社のかんぽ生命保険の株式を最大で1億8500万株売り出すと発表した。売却総額は4300億~4400億円規模。うち1千億円を上限に、約5千万株の自社株買いを実施する。

 売り出し分は国内向けが約7割、海外は約3割となっている。かんぽ生命は8~12日に自社株買いを実施、15日にも売り出し価格が決定する。受け渡し期日は23日から25日。

 日本郵政は、郵政民営化法でかんぽ生命とゆうちょ銀行の株式全てをできる限り早期に処分する方針。今回の売却で日本郵政の保有比率は約89%から65%前後に低下する見込みだ。

 かんぽ生命は、新規事業に参入する際には国の認可を要する。日本郵政の株式保有比率が50%以下になれば、届け出制で済み、経営の自由度が高まる。