NTTドコモ、IoT使った製造ライン分析サービス

 NTTドコモは8日、製造設備に外付けのセンサーを取り付け、製造ラインの稼働状況をリアルタイムで可視化・分析し、生産性を向上できるIoT(モノのインターネット)サービスの提供を開始すると発表した。地方銀行などとの提携を通じ、中小企業にサービスを提供する。

 第1弾として横浜銀行と提携し、同行の取引先の医薬品メーカー、大草薬品(神奈川県横須賀市)に提供することが決定した。センサーで設備の振動を計測し、稼働状況を分析して生産改善につなげる。実証実験では約10%の生産能力向上が実現したという。

 価格はセンサー5個を導入する場合は初期費用25万円、月額利用料3万円。今夏には分析したデータに基づく改善提案のコンサルタントサービスも始める。

 NTTドコモは令和5年度(2023年度)までに約3千社の契約を目指す。