浮世絵ポスター、海外で反響 西武鉄道、マナー啓発のマンネリ払拭 (1/2ページ)

電車内でのうるさい会話に注意を呼び掛けるポスター(西武鉄道提供)
電車内でのうるさい会話に注意を呼び掛けるポスター(西武鉄道提供)【拡大】

  • 英国ロンドンのビクトリア&アルバート博物館に展示された浮世絵ポスター=3月(西武鉄道提供)

 西武鉄道が、電車内の座席の占拠やホームでの「歩きスマホ」、駆け込み乗車など乗客のマナー向上を呼び掛けるために作成したポスターが、沿線ばかりか、海外でも反響を呼んでいる。

 江戸時代の風俗を描いた「浮世絵」さながらの「電車内迷惑図絵」。英国ロンドンのビクトリア&アルバート博物館は「日本の伝統と現代が調和し、素晴らしい」と評価して3月から展示を開始。台湾で塾を運営する会社も「魅力を台湾でも伝えたい」と日本語の教科書に掲載した。

 発案した西武鉄道お客さまサービス課の山本このみさんは「増加する訪日外国人客にも興味を持ってもらおうと企画した。課題だったマンネリ感を払拭できた。海外での反応が大きく、驚いている」と話している。

 ポスターは、着物を身にまとった江戸の人たちが、現代の電車に乗っている光景を描き、注意を促す標語は英文も載せた。座席の使い方をテーマにした第1弾では、おいらんの女性が座席でスマートフォンをいじる横で、ちょんまげの男性が本を広げる。周囲は迷惑顔があらわだ。

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