三井不動産と東京ガス、日本橋にスマートエネ供給 災害への強さ前面に

日本橋スマートエネルギープロジェクトの発表会で握手する三井不動産の菰田正信社長(右)と東京ガスの内田高史社長=15日、東京都中央区
日本橋スマートエネルギープロジェクトの発表会で握手する三井不動産の菰田正信社長(右)と東京ガスの内田高史社長=15日、東京都中央区【拡大】

 三井不動産と東京ガスは15日、東京・日本橋室町エリアに、都市ガスを燃料とし、電力と熱を供給する「日本橋スマートエネルギープロジェクト」を開始すると発表した。再開発した大型ビルだけではなく、既存のオフィスや百貨店、ホテルなどの周辺エリアの建物にも電力と熱を供給するのは初めて。大地震などで系統電力が停止しても、ガス発電で通常と同水準の電力をエリアに供給でき、災害への強さを前面に出す。

 3月に完成した「日本橋室町三井タワー」に、耐震性で実績のある中圧ガス導管で都市ガスを供給し、地下に設置したコージェネレーションシステムで発電。コージェネの電力と系統電力を独自に配した電力線で、重要文化財でもある三井本館や三越日本橋本店本館など、周辺の各施設に供給する。発電時に発生した熱も供給し、高効率を実現する。

 同日、会見した三井不動産の菰田正信社長は、「昨年の北海道地震で系統電力遮断のリスクを改めて認識する企業は増えている」と語り、災害時でもガスによる発電で通常に近いレベルでの電力を供給できるメリットを強調。さらに、同様のシステムを2020年完成予定の東京・豊洲2丁目駅前地区の再開発でも活用するなど、展開拡大を進める。