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シンガポール国際空港、新施設に日本勢出店

 シンガポールのチャンギ国際空港内に、大型商業施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」が開業した。空港敷地内に集客力のある施設を造ることで「アジアのハブ」としての機能を強化したい考えで、日系企業も多数出店している。

 施設は地上5階、地下5階建てで、総工費は約17億シンガポールドル(約1400億円)。総床面積は約13万平方メートルで、計約280店が営業する。高さ40メートルの人工の滝は、屋内では世界最大の落差という。年間4000万~5000万人の来場者を見込む。

 旅行データ会社OAGがまとめた昨年の「国際メガハブ空港」ランキングによると、チャンギ空港はアジアトップの8位。世界各地の空港はハブ機能の強化に向け設備投資を加速している。ジュエルの担当者は「施設を目的地の一つとして利用してもらい、シンガポールを乗り継ぎ先として選んでもらえるようにしたい」と話す。

 日系では、三井物産とJR東日本が日本の名産品などを扱う「JW360°」を出店した。三井物産の志水靖・交通プロジェクト部長は「“交通ハブ国家”であるシンガポールの利点を生かして日本の文化や商品を紹介したい」と意気込む。ポケモン(東京)は、関連商品を扱う「ポケモンセンター」をアジア地域で初めて開設。伊藤憲二郎・最高ビジネス責任者は「アジア市場への展開を考える上で(同施設は)最適な場所だ」と述べた。(シンガポール 森浩)

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